11月24日は「和食の日」

2022/11/09

こんにちは、栄養士チームです。

1124日は「和食の日」です。日本人の伝統的な食文化について見直し、和食文化の保護・継承の
大切さについて考える日として制定されました。

                                          


和食は米、野菜、魚などを使用し、一汁三菜を基本とする日本の食事スタイルは理想的な栄養バラ
ンスと言われています。

ヘルシーなイメージの強い和食ですが、味噌や醤油といった伝統的な調味料や漬物、干物
といったながら
の加工食品など、実は塩分を多く含むものが多いのです。


実際多くの方が塩分を摂りすぎており、1日の食塩摂取量は平均男性10.9g、女性9.3gです。

日本の食事摂取基準では、1日の食塩目標量は男性7.5g未満、女性では6.5g未満と設定されています。
WHOでは5.0g未満とされていることから、日本人がいかに塩分を取りすぎているかがわかります。



減塩が推奨されている中、「味が薄い」「美味しくない」といった声をよく聞きます。そこで、おス
スメするのがだしの活用です!

うま味成分が含まれるだしを活用すれば風味が増し、素材の味が引き立つため、塩味が減ることに
よる物足りなさをしっかりカバーすることができますよ!


うま味には主にアミノ酸の一種であるグルタミン酸や、核酸であるイノシン酸とグアニル酸などが
あります。
昆布、いわしにはグルタミン酸、かつお節、煮干しにはイノシン酸干ししいたけには
グアニル酸が含まれます。また、うま味成分は単独で使うよりも、組み合わせることによってより
強くなることがわかっています。
これは「うま味の相乗効果」と呼ばれています。

1つの食材からとっただしでも十分にうま味を感じることができますが、2つのだしを合わせること
によって、よりうま味の強いだしとなります。

今回、この「うまみの相乗効果」を利用したかつお昆布だしの取り方をご紹介します。

  
かつお昆布だしの取り方

材料(だし4カップ分)

昆布 10g(3×25cm)
削り節 20g
5カップ


①水に昆布をつけ、30分おいてから中火にかける。
②沸騰直前に昆布をひき上げ、沸騰したら火を止める。
③ひと呼吸おいてから削り節を加え、そのまま2分程おく。
④ぬらしたペーパータオルを敷いた万能こし器をボールで受け、だしをこす。



だしのうま味を上手に活用して、健康的な減塩生活を過ごしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 【参考】

・特別展示「和食の日・郷土料理」:東海農政局-農林水産省

e-ヘルスネット-厚生労働省

・日本生活習慣病予防協会

・かつお昆布だし-キッコーマン