今年の夏は土用の丑の日が2回!うなぎの栄養に注目
2022/08/01
こんにちは、栄養士チームです。
2022年、夏の土用の丑の日は7月23日と8月4日となっています。
土用の丑の日には、昔からうなぎを食べる習慣がありますよね。うなぎは “スタミナ食材”とも言われています。その理由は、うなぎには栄養素が豊富に含まれているからです。ではどんな栄養素が含まれているのか? うなぎの栄養に注目していきます。
◆目や皮膚の健康を保つ「ビタミンA」
ビタミンAは目や皮膚の粘膜を保護するほか、抵抗力を高める働きがあります。うなぎは特にビタミンAの量が多く、うなぎの蒲焼1人前(100g程)で1日の推奨量に達します。
※ただし妊娠初期の方、妊娠を希望される方は、ビタミンA過剰摂取による胎児の奇形が報告されているため過剰に摂り過ぎないよう注意が必要です。
◆エネルギー代謝に関わる「ビタミンB1」
ビタミンB1はエネルギーの代謝を助ける働きがあります。夏バテで食欲が落ちている、だるさを感じているときに摂りたい栄養素です。まさに、うなぎには“スタミナ”の回復が期待できますね。
◆さまざまな代謝に関わる「亜鉛」
亜鉛はさまざまな代謝に関わる酵素の構成成分です。体の細胞にダメージを与える活性酸素を除去する酵素を作る成分であり、味覚を正常に保つこと、免疫反応にも関わっています。
その他にも、骨や歯を構成する「カルシウム」や、カルシウムの吸収を助ける「ビタミンD」、
体に必要な必須脂肪酸「DHA・EPA」が豊富に含まれており、うなぎは栄養の宝庫とも言えます。
ただし、ビタミンAやビタミンDは過剰に摂り過ぎると、体に蓄積しやすく健康障害のリスクが高まるとされています。うなぎを毎日食べることは稀かもしれませんが、摂り過ぎにはご注意ください。
また『うなぎと梅干しは食べ合わせが悪い』と聞いたことはありませんか? 実は医学的な根拠はありません。
梅干しは胃酸の分泌を促すと言われているため、高価なうなぎをたくさん食べないよう、贅沢や過食のいましめとして伝えられたという説があります。むしろ、うなぎは脂質を多く含み消化に時間がかかるため、梅干しを食べることで消化を助けるという面では相性が良いと考えられます。
暑い日が続きますが、毎日食べる食材の栄養を意識して元気に夏を乗り越えましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
【参考】
○農林水産省 aff(あふ)16年7月号 特集(2)鰻
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1607/spe2_01.html
○食品安全委員会「お母さんになるあなたへ」
https://www.fsc.go.jp/sonota/maternity/maternity.pdf
〇健康長寿ネット 栄養素の働きと1日の摂取量
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/index.html
〇文部科学省 食品成分データベース
https://fooddb.mext.go.jp/freeword/fword_select.pl
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