お餅と血糖コントロールのお話し

2021/12/23

冬になると血糖値が高くなりやすいといわれます。
良好な血糖コントロールのためには「食事療法」「運動療法」「薬物療法」に加えて「体重コントロール」が重要です。

冬はクリスマスやお正月、忘年会、新年会など、ついつい食べすぎてしまうイベントが続きます。オミクロン株の出現もあり、コロナもまだ落ち着いていないので例年ほどではないと思いますが、その分外出を控えだらだら食いなどいつも以上に食べてしまってはいませんか?
また、寒くなると運動不足に陥りがちです。つまりエネルギーの摂りすぎと運動不足が冬に血糖コントロールが乱れる原因の一つと考えられます。

本日は血糖コントロールに着目して、年末年始に気をつけたい「お餅」についてお話します。

市販の切り餅の重さは1個50g程度です。2個食べると、ご飯135g(茶わん軽く1杯)と同じ糖質量になります。餅は糖質を多く含むため、餅とご飯を重ねて食べることによる糖質の過剰摂取に注意しましょう。
餅を消費しようと、ついつい食べすぎてしまいがちですが、余った餅は冷凍保存できます。
1個ずつラップに包み、冷凍保存用の袋などに入れて冷凍保存しましょう。

糖質の過剰摂取は急激な血糖値の上昇につながります。
量や食べ方に気を付け、血糖のコントロールを行っていきましょう。



●ぜんざい●
ぜんざい1杯には砂糖 約50g(角砂糖13個分)が入っているため血糖値が大きく上がります。1日多くても1杯までとし、食べすぎに注意しましょう。餅の代わりに寒天を入れる、糖類ゼロの低カロリー甘味料を使用するといった工夫もお勧めです。



●お雑煮●
食物繊維は、血糖値の上昇を抑える働きがあります。そのため、食物繊維が豊富な野菜(大根、人参、ネギなど)やきのこ(しいたけ、しめじなど)を沢山入れて食べましょう。汁が減り、減塩にも繋がります。
ただし、イモ類は糖質を多く含むので少量にしましょう。
野菜やきのこを先に食べ、ゆっくり噛んで食事をすることで血糖値の急上昇を防ぐことができます。



栄養士チームの今年最後のブログ更新でした。
また来年もよろしくお願いします。良いお年をお過ごしくださいませ!


【参考】
日本食品標準成分表2020年版