お酒の適量をご存知ですか?

2021/12/21

2021年も残すところあとわずかとなりましたね。
これからクリスマスや年末年始にかけて、お酒を飲む機会が増えていくと思います。
そこで今回は、お酒との上手な付き合い方についてお話しします。

お酒を飲むことは、心身のリラックスや、良好なコミュニケーション作りに役立つという面もあります。しかし、過度の飲酒は、急性アルコール中毒や肝臓・膵臓の病気を引き起こし、また継続的な飲酒はメタボリックシンドローム、心臓病、がんなど、身体に様々な悪影響を及ぼすといわれています。

これからお話しすることをぜひ実践して、身体にかかる負担ができるだけ少なくなるようにお酒を楽しみましょう!

 

1.お酒の適量とは?

「お酒の飲みすぎは良くない」とはいっても、どのくらいの量が適切かをご存知の方は少ないかもしれません。厚生労働省の示す指標では、節度ある適度な飲酒は、純アルコールで1日平均20g程度としています。また、女性や高齢者、お酒を分解する力の弱い方(少量の飲酒で顔が赤くなったり、吐き気、眠気等の反応が起きたりする方)はこれより飲酒量を少なくするべきであると推奨しています。
純アルコール20gとは、ビール(5%)500ml、日本酒1合、チューハイ(7%)350ml缶1本などに相当します。

 


<純アルコール量を計算してみましょう!>

飲むお酒のアルコール度数によって、純アルコール20gに相当するお酒の量は異なりますが、
純アルコール量は、次のような計算式で簡単に算出することができます。
純アルコール量(g)=お酒の量(ml)×アルコール度数/100×0.8
(「0.8」はアルコールの比重)

(例)缶チューハイ(4%)500ml缶1本の純アルコール量は…
             
500ml×0.04×0.8=16g  と計算できます。

いつも飲んでいるお酒のアルコール度数を確認して、ぜひ計算してみてくださいね。

2.適正飲酒の10か条

公益社団法人アルコール健康医学協会は、正しいお酒の飲み方を10項目にまとめています。
お酒を飲むときはこの「適正飲酒の10か条」を実践しましょう。

 

 

3.おすすめのおつまみ紹介

お酒と一緒に楽しみたいのがおつまみですよね。
しかし、おつまみは唐揚げやフライなど油が多いものや、お新香や塩辛など塩分の多いものが多くなりがちです。油や塩分の多いおつまみは、量を考えて食べましょう。
刺身や冷奴、枝豆や野菜サラダなどのメニューは、低カロリーで、良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルが豊富に含まれるためおすすめです。

 
最後に、田辺薬局の管理栄養士が作成したおすすめのおつまみレシピをご紹介します。
 

 
こちらは、作ってくださったお客様から「おいしい!」と大好評をいただいております。さば缶は骨ごと食べられるよう柔らかく調理されているため、カルシウムをたっぷり摂取することができます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

【参考】
○アルコールによる健康障害 e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol-summaries/a-01
○飲酒のガイドライン e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-03-003.html
○お酒と健康 適正飲酒の10か条(公益社団法人アルコール健康医学協会)
http://www.arukenkyo.or.jp/health/proper/index.html
○お酒を上手に楽しもう(農林水産省)
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/minna_navi/topics/topics4_05.html