血圧が高めの方へ~食事のポイント~

2021/12/06

こんにちは、栄養士チームです。
今回は“血圧が高い方の食事”について、お話しさせていただきます。


<塩分摂取量>
高血圧症では、食習慣の他、運動習慣や喫煙、性格やストレス度など、生活習慣の全体を考慮する必要があります。
その中で、食習慣の改善として特に重要なものが“食塩摂取の制限”いわゆる減塩です。
高血圧の方の1日の食塩摂取量は6g未満とされていますが、日本食は食塩摂取量が多くなりやすく成人では1日8g以上摂っている状態です(図1)(図2)。






食塩摂取量を1g/日減らすと、収縮期血圧で約1mmHg 強の降圧が期待できるため、血圧でお悩みの方は、まずは塩分チェックシートな
どを用いてご自身が摂っている塩分量を把握してみることから始めてみてください(図3)。

 図3 塩分摂取自己チェック表

<食事のポイント>
高血圧の改善には、減塩の他にも気を付けていただきたいポイントがあります。

・野菜の積極的な摂取
・果物の適量摂取
・飽和脂肪酸、コレステロールの摂取を控える
・多価不飽和脂肪酸、低脂肪乳性製品の積極的摂取
・飲酒制限

※カリウム、リンの制限がある方は野菜・果物の過剰摂取はお控えください。
※肥満や糖尿病患者でエネルギー制限が必要な場合、果物の摂取は80kcal/日以下(りんご1/2個、みかん2個程度)を目安にしましょう。

塩分チェックシートで改善が必要だった方は、高血圧の改善をするための食事のポイントをこの機会にぜひ振り返ってみてください。

しかし、ポイントが分かっても具体的に自分に合った食事の変え方が分からない方も多いかと思います。
お気軽に田辺薬局の管理栄養士にご相談にいらしてくださいね。


【参考】
○高血圧治療ガイドライン
https://www.jpnsh.jp/data/jsh2019/JSH2019_noprint.pdf
○厚生労働省 令和元年 国民健康・栄養調査
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000687163.pdf