いま覚えておきたい『中食』を選ぶポイント

2021/09/21

こんにちは栄養士チームです。

突然ですが『中食』という言葉はご存知でしょうか。

 

中食(なかしょく)とは惣菜店やお弁当の販売店、コンビニ、スーパーなどで惣菜やお弁当を購入したり、外食店のデリバリー(宅配・出前)を利用したりして、家庭外で商業的に調理・加工されたものを購入して食べる形態の食事を言います。

外出自粛により、デリバリーを利用する機会が増えた方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな中食の選び方についてお話しします。

 

中食を選ぶ際に注意するポイントは以下の3つです。

   塩分

   バランス

   脂質

 
  
塩分

日頃から味の濃いものを食べると味覚が濃い味に慣れ、健康的と言える適度な味付けを「薄くて物足りない味」と感じてしまいやすくなります。

揚げ物やサラダに付いてくる小分けのソースやドレッシングは1回量が多めに入っていることがあるので、かけ過ぎず残すようにしましょう。

お弁当やお惣菜には食塩相当量の表記があります。また、飲食チェーン店はメニューに食塩相当量の記載があるところもありますので、高血圧の予防・治療を目的とする場合は16 g未満を目安に選ぶよう心掛けてみてください。

 
   バランス

麺類と一緒におにぎりを食べたり、パスタとパンを合わせて食べたりといった食事は炭水化物の摂り過ぎに繋がります。こうした食事を続けると摂り過ぎた炭水化物が脂肪として身につくばかりか、体をつくるもとになる栄養素であるタンパク質の不足に繋がります。

主食(ご飯・パン)・主菜(肉・魚・卵を使ったメインのおかず)・副菜(野菜のおかず)のバランスを意識して選ぶようにましょう。

 
   脂質

一般的に「揚げる>炒める>煮る>蒸す>網焼き>ゆでる」の順でエネルギーが上がりやすくなる調理法とされています。脂質の摂り過ぎは動脈硬化にも繋がりますので、揚げ物を食べた次の日は体を整えるつもりで野菜が多めの食卓にするなど1日に厳密なコントロールをするのではなく1週間単位でバランスを意識することも工夫のひとつです。

また、最近では「1日の半分~2/3量の野菜がとれる」といったお弁当も販売されていますので、野菜のおかずを1品足すのが難しい場合などに活用してみましょう。

 

炭水化物や脂質に偏った食事内容にサラダやタンパク質を補うおかずを加えたり置き換えたりすると、どのくらいエネルギーが抑えられるか示したものが以下の図になります。

(図1)「考える やってみる みんなで広げる ちょうどよいバランスの食生活」農林水産省 

秋分の日が近づき今年も『食欲の秋』が間近に迫ってきました。

健康的に、おいしい食の季節を楽しみましょう!


【参考】

〇厚生労働省 e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-03-010.html