2020年度 新人栄養研修(第1回)

2020/10/02

田辺薬局では新入社員を対象とした「新人栄養研修」を実施しております。

例年は集合研修として、講義や調理実作などを行っておりました。
しかし今年度はコロナウイルス感染拡大の影響もあり、オンライン研修という形で講義、実践的な演習を中心に行いました。

先日、全3回に渡る研修がすべて終了いたしました。研修の様子を第1回より紹介させていただきます!
 
この研修の目的は、基本的、および高齢者へ必要な栄養知識を身につけ、薬剤師・栄養士・事務員それぞれの業務である服薬指導、栄養相談、健康食品や一般用医薬品の販売などに活かすことです。
そして、在宅医療を踏まえ連携体制を築き、健康に関するファーストアクセスとなる薬局に従事する者としての基盤作りを最終目的としています。

1回は、616日(火)9001300に開催いたしました。

今回は、3職種計21名を対象に合同で行いました。
まず、栄養士チームが掲げている目標や昨年度の具体的な活動などお話させていただき、
その後以下の講義を行いました。

 

正しい情報の選び方

多くの情報の中から必要な情報、正しい情報を取捨選択する力を身につける。

◆高齢者への必要な栄養知識を学ぶ

高齢化の現状、高齢者の身体的特徴、食事のポイントを学ぶ。

◆健康イベントについて

健康イベントにて使用する機会の多い健康測定機器(骨の健康測定器など)の序や使い方を理解し、健康相談会やイベントへの協力を可能とする。

◆保健機能食品(特定保健用食品・栄養機能食品・機能性表示食品)に関して

店舗で販売されている保健機能食品について正しい知識を持ち、必要としている患者様に適切な商品を提案するなど店舗での販売に活かす。

 
また、実践に活かせるよう食材の重量を把握できる一覧表を配布しました。
 
研修後の振り返りとして、課題を2つ出しました。
1つ目は、正しい情報の選び方を学んだ上で、患者様からの質問に対し根拠のある回答ができるか。
2つ目は、自身の店舗で取り扱っている保健機能食品を選び、その機能を理解した上で
どのような方に勧められるか、販売の工夫や注意点は何かをまとめるというものです。

 
研修報告書に“明日から実践できること”を3つ書いていただきました。
「患者様からの質問に対して曖昧な回答ではなく正しい情報を選びお伝えする。」
「服薬指導で食生活について聞き取りをしてみる。」
「たんぱく質の多い食材がわかったため患者さんへ提案する。」
「保健
機能食品の特徴や対象となる方について理解し販売に繋げる。」等の回答がありました。
 
この研修と課題を通して、薬剤師、栄養士、事務それぞれが患者様のためにできることを考え、実践していってもらいたいです。
 
次回は、第2回の研修についてご紹介いたします。
こちらはより専門的な内容となっているため、対象は薬剤師・栄養士としました。

以上、新人栄養研修担当、栄養士チームの伊藤と片田が担当いたしました。
最後までお読みいただきありがとうございました!